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犬の視界

投稿者:

ハチ公

犬にとっての目の働き

人間は外界にある情報を得るときには、その9割以上を視界によって行います。

聴覚や嗅覚による情報収集はあくまでも視界を補うためのものとなっているので、突然に視界が何らかの原因によって働かなくなってしまうと、身の回りで何が起こっているかほとんど理解することができなくなってしまいます。

しかし犬の場合は人間と異なり、視界だけに頼ることなく嗅覚や聴覚など他の感覚を使って身の回りに起こることへの対応を行います。

特に犬は嗅覚が非常に優れていることで知られているように、においによる情報収集ができるかどうかが身体の能力にとって最も重要になってきます。

しかし視力に全く頼っていないかというと決してそういうわけではなく、他の能力と合わせて使っていくことで運動能力を発揮しています。

犬の目は全体的に近視であり、実際にははっきりと像を結んで見えているわけではないようです。

研究により視力はだいたい0.3程度であることがわかっています。

犬の視力の機能

基本的には犬の目は人間の平均的視力よりもかなり能力的に劣るものですが、まっすぐ向いたときに見える範囲は人間よりもかなり広くなっています。

これは頭部の形状が異なっており、人間のように正面に2つが向いているわけではないためです。

顔面の両脇についていることから、まっすぐに向いても左右200~290度までの範囲が視界に入っているといいます。

きちんと立体として目の前の物体を把握できるのはだいたい100度くらいです。

これは人間の視界が全体で約180度、立体把握が120度程度とされていることと比較をするとその広さがよくわかります。

つまり背後方向から何らかの危険が近づいてきても、人間より数段早く感知をすることができるということです。

もう一つ犬の視力で特徴的なのが、色をうっすらとしか認識することができないことです。

これまでは犬は全く色の識別能力がないというふうに言われてきましたが、近年の研究により薄くではあるものの色を認知する能力があるということがわかってきました。

ただ青色・黄色はよくわかるけれども赤色は見えづらいというふうに得意な色とそうでない色があるようなので、やはり人間と相当色に対しての感覚は異なるといっていいでしょう。

老犬の白内障・緑内障

犬は10歳を超える年齢になると明らかに身体全体に老化現象が起こってきますが、視力は中でも老化によってかなり影響を受けやすい部分です。

視力という能力は違いはあるものの、人間と犬は眼球の構造がほとんど同じなので、老化をすることにより光を集める水晶の部分や、その奥の網膜に曇りが生じるようになってきます。

そのため眼球の色が変わりほとんど目の前の景色を認識できなくなっていってしまいます。

ただ上記のように犬は毎日の生活動作を視力だけに頼って生活をしているわけではないので、視力がかなり損なわれた状態でもほとんど動作に不自由を感じないということもあります。

飼っていた犬が体調を崩して動物病院に連れて行ったところほとんど目が見えなくなっていたなんてこともあるので、普段から飼っている犬の目の様子に気を配ってあげたいですね。