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シバ 縄文犬のゆめ
シバ 縄文犬のゆめ

シバ 縄文犬のゆめ

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ドキュメンタリー映画に尽力する自主上映の伊勢フィルム制作

東京都出身のドキュメンタリー映画監督・伊勢真一氏作成の日本古来の犬種である柴犬を題材にした映画です。
伊勢監督は「ゆめみたか(2008年)」、「風のかたち(2009年)」などヒューマン・ドキュメンタリーが得意で数多くを手掛けています。
真一氏の父親も同じくドキュメンタリーの映画を作った故長之助氏です。
自主上映とは、上映の希望者が映画を選び、その映画フィルムを有償で貸し出すことです。

「シバ 縄文犬のゆめ」の概要

この映画は日本犬を代表するイヌ・柴犬をめぐるドキュメンタリー映画です。
縄文犬の別称も持つ柴犬と人間の生活は、実際に、はるか縄文時代にさかのぼります。
動物の狩りをして、重要なタンパク源としていた当時の縄文人にとって、柴犬は狩りにおける重要かつ忠実なパートナーだったに違いありません。
その柴犬の犬種としての純化と保存を使命と考え、人生をかける「天然記念物柴犬保存会」のメンバーに3年間ものあいだ密着し、その活動を記録したものがこのドキュメンタリー映画です。

柴犬を理想の原型に戻す純化と保存の思い

柴犬を理想の姿に戻す活動に尽力する照井さん達のイヌに対する熱い思いや深い愛情が伝わってきます。
縄文時代の姿を血統の中に秘める犬たちと大自然の中での触れ合いは悠久の縄文のロマンを感じさせます。

柴犬の祖先は古く、古代より日本に生息し、人と共存していたと言われます。
現在のイヌの中でも自然界に生息する狐や狼の顔に似た顔つきを持つ柴犬は、日本犬種の中でも最も古いらしく縄文犬と呼ばれます。

登場する柴犬はキツネ顔

この映画に登場する柴犬は揃って、「キツネ顔系のシバ」「オオカミ顔系のシバ」ばかりです。
よく見かける柴犬よりは鼻先が長く細面で、目も細めでキツネ目です。
ほれぼれするほど、凛々しく美しい顔立ちと野性的な賢さを感じさせる容姿です。

縄文の昔、日本の山野を人の狩りのパートナーとして、獲物を見つけたり、捕まえたりする手伝いをしながら、駆け回っていた姿に近いらしいです。
その原型に近い柴犬の血統の純化と保存に人生をかける照井さんの柴犬に対する深い愛情が伝わってくるシーンの多い映画でした。

でも、このような「キツネ顔系」の柴犬は、国内で飼われる柴犬全体のわずか2%の頭数だそうです。
きっと人間の勝手な要望で、可愛くてぬいぐるみのようなワンちゃんが好まれて、繁殖家がそのような需要に応えて、改良したのでしょう。
この映画を観ると、日本犬の歴史や犬と人間は生存のためのパートナーだったことが良く分かります。
現代との違いに深い感銘を受け、キツネ顔の柴犬が好きになること間違いありません。