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幼獣マメシバ

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中年男がマネシバとの交流を通して成長していくコメディタッチの感動作

長く引きこもり生活を送っていた中年男が小さな仔犬を連れて、行方知れずとなった母親を探す旅に出るというストーリーのハートフル・コメディーです。
自分の殻に閉じこもって社会性を無くしていた中年男がマメシバと旅を続けながら、人々との交流を通じて一人前に成長していきます。

その様子を、同作品のTV版も担当した亀井亨監督がメガホンを取って、コメディタッチで描いています。
キャストは、口達者な30代ニートの主人公中年男役に、今回映画初主演とは言え数々の映画で名演技を演じてきた個性派の佐藤二朗さんです。
「医龍2」や「電車男」、「33分探偵」等で活躍し、チョット気になる俳優さんです。
共演者には安達祐実さん他、演劇でも活躍する笹野高史さん、藤田弓子さんらベテラン実力派がわきを固めています。

幼獣マメシバのあらすじ

自分が住む街を出た経験を持たない、口だけが達者なニートの中年男・二郎は、仕事もしないまま実家暮らしを続けてきます。

ところがある日、父親が急逝してしまいます。
その後母親・鞠子が家出してしまい親戚一同が皆、今後はどうしたものかと途方に暮れてしまうのです。

そこに、マメシバの仔犬が突如として現れます。
後で、そのマメシバは、疾走した母親が自分を探させるために次郎の元に送りこんだ仔犬だと判明。
二郎は幼馴染に背中を押され、そのマメシバの仔犬を伴って初めて街を出て、母親を探す旅がスタートするのです。

中年男のファンタジー映画

可愛い仔犬がクローズアップされる、緩い映画と違い、主人公二郎の台詞や動きがコミカルで、愉快で目が放せません。
ペットショップに犬を引き取って貰えないと店員さんに対して、捨てる気もないのに「じゃぁ・・・す、すてるけど。んっ。」と詰め寄って脅したりするシーン。
お化け屋敷に入る際に、怖がりながらも、「たぶん皆バイト・・・たぶん皆いい人・・・」と唱えながら入るシーン。

これら、可愛い中年男の一面を、佐藤二郎さんの個性あふれる演技が、引きこもり中年男を演じきっているのは見事の一言。
面白くて、はまり役の二郎さんの一挙手一投足に笑いをこらえることが出来ません。
また、母親は我が子が幾つになってもやはり子供なのだなということがよくわかりました。

リアリティーある映画と言う訳ではありませんが、幻想の世界のストーリーと割り切って楽しむと、とてもハートウォーミングで、清々しい映画です。
また、映像と流れる音楽のチョイスが実に素晴らしく、監督の技量がよく表れます。

ただ、この映画版は、TV版の続きではなく、設定も、内容もストーリーはTV版と重なります。
TV版とは別物と思って見てしまうと、内容が薄く感じられてもったいないですよ。